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【在宅ケアサービス】映画「いのちの停車場」を観て

2021-10-15
カテゴリ:在宅ケアサービス
皆様こんにちは。
朝夕が涼しく過ごしやすい季節となり、日中は秋晴れの気持ち良い日がやってきましたね。
9月30日で全国の緊急事態宣言が解除となりましたが、
引き続き、新しい生活様式を取り入れて、楽しく日常を過ごしていきたいですね。

さて、先日まで岡山でも数か月と長期間にわたって
ある映画が上映されていたことをご存じでしょうか?
本日はその映画についてご紹介したいと思います。

映画「いのちの停車場」は、現役医師でもある作家・南杏子さんが
書かれた小説が原作の在宅医療のおはなしです。
とある総合病院の元救急救命医が、あることから
在宅医療を行う“まほろば診療所”に勤めることとなり、
さまざまな患者さんと向き合っていくストーリーです。

私が印象に残ったのは、主人公の医師が“まほろば診療所”にやってきてすぐ、
訪問看護師と一緒に患者さんを往診しているシーンです。
先生は病院にいた時と同じように、患者さんを診察しようとされますが、
肺がんを患っていてもタバコをやめない芸者さんや、
妻への血圧測定を拒否するご主人に驚き、
「私、今日なにもしていない」と言います。
ここが、“在宅らしくていいなぁ”と感じたのです。

治療優先の病院とは異なり、在宅では病気を患いながらもその方の“生活”が
中心にあります。もちろん医療者としての判断を基盤に関わっていきますが、
登場する患者さんはそれぞれに最期の望みがあり、
先生をはじめとする看護師や助手たちのチームがそれらを叶えようと試行錯誤されます。
人と人が織りなす温かさと、必ず訪れる別れ。
一つ一つのシーンがとても暖かく、丁寧に描かれており、とても感動しました。

また、最期の別れが近づくにつれて、不安が募るご家族とのシーンでは、
先生の言葉一つ一つにとても心を打たれました。

同じく在宅現場で働く者として、とても感銘を受けた作品です。
私も同じように、患者さん(利用者さん)と丁寧に向き合い、
その方の人生に寄り添える看護を行っていきたいです。

もし、興味をもっていただけたら、是非観てみてくださいね。

岡山訪問看護ステーション看護協会 E.M.
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