【在宅ケアサービス】思いに寄り添いながら
2024-12-04
カテゴリ:在宅ケアサービス
末期癌余命半年のAさん。自宅での大好きな入浴が困難になり、入浴の希望と、ご家族の介護負担軽減を目的にデイナーシング看護協会(地域密着型療養通所介護)を利用されました。医療麻薬で疼痛コントロールされながら、食事や、入浴を行いました。入浴後には爽快感あり、笑顔で「気持ちよかった」と言われ入浴を楽しまれました。
病状の進行に伴い、徐々に傾眠、食欲低下があり、送迎時の苦痛が強くなりました。私達はAさんの負担を考慮すると、このまま継続していいのかと葛藤もありましたが、ご本人、ご家族の利用継続の希望があり、その思いに寄り添いたいと思いました。医師、ケアマネージャー、訪問看護と連携し、できるだけ負担のかからない工夫をし、体調に応じてケアを行いました。
最期は、点滴を受けながらの来所でしたが、「今日もまたお風呂に入れたね」と笑顔で喜ばれる様子を一回一回一緒に喜びました。
余命半年と言われていましたが、それ以上の沢山の時間を過ごされ、職員と楽しく会話し、季節の行事を楽しまれました。春には楽しみにされていた花見に行き、嬉しそうに喜ばれ、穏やかに過ごされました。Aさんの笑顔がとても印象的で私達も優しくなれる心温まる時間を過ごせました。
デイナーシング看護協会では、その人らしく、一人一人の思いに寄り添うことを大切にしています。
デイナーシング看護協会スタッフ